海外留学には大きく分けて「語学力向上のための語学留学」と「学位取得のための正規留学」があります。
今回は、英語力アップを目的とした語学留学に焦点を当て、半年と1年それぞれの特徴や効果を詳しく解説していきます。

学位取得のための正規留学については、アメリカ留学支援のスペシャリスト・栄陽子さんの書籍を参考にしてみてください。
- 半年留学でも、基礎力があれば確実に英語力は伸びる
- 1年留学は、英語力ゼロからでもしっかり成果が出せる
- 留学期間の選択は、現在の英語力と目標で決めよう
- どちらを選んでも、現地での過ごし方が重要
半年留学と1年留学での英語力の違いを徹底解説
「半年じゃ意味がない」という声をよく聞きますが、そんなことはありません。
というのも、私自身英語圏への留学・ワーホリは数ヶ月から半年で完了しましたがめちゃくちゃ学びが大きかったです。
その経験からわかったことは、現在の英語力や目標、生活環境によって、最適な留学期間は変わってくるということでした。まずは、それぞれの期間での英語力の伸びを具体的に見ていきましょう。
項目 | 半年留学 | 1年留学 |
---|---|---|
身につくスキル | ・日常英会話力 ・基本的なリスニング ・とっさの英語表現 ・基礎文法の定着 | ・ビジネス英語力 ・ディスカッション能力 ・アカデミックな表現 ・専門分野の語彙 |
TOEICスコアアップ | 100-200点↑ | 200-400点↑ |
向いている人 | ・基礎力がある(TOEIC600点以上) ・明確な目標がある ・仕事の休職期間で来ている | ・ゼロからスタートする人 ・じっくり学びたい人 ・将来海外で働きたい人 |
費用目安(欧米圏) | 200-300万円 | 350-500万円 |
学習の特徴 | ・短期集中型 ・目標を絞った学習 ・実践的な会話重視 | ・段階的な学習 ・総合的な英語力向上 ・文化理解も深まる |
半年留学で身につく基本的な英会話力
半年の留学でも、英語力は確実に伸びます。特にTOEIC600点以上の方なら、現地での日常会話には困らないレベルまで到達できます。
- 日常的な英会話力
- リスニング力
- とっさの英語表現力
- 基本的な文法の定着
- 発音の自然さ
これらの力は、特に現地での生活に直結する部分になりますね。スーパーでの買い物や、カフェでの注文、タクシーの利用など、具体的な場面で使える英語力が身についていきます。



まずはここでつまずく人も多いですからね。日常生活を過ごせることは自信につながります
ただ、こうした英語力は日本であらかじめ身に着けていった方が確実に自分のためになります。今はアプリを使って英会話学習ができる時代なので、日本にいるうちからの英語学習はかかせません。
アプリ | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
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1年留学で達成できるアカデミックな英語力
1年間の留学では、より深い英語力の習得が可能です。特に、アカデミックな場面での英語使用を目指す方には、この期間がおすすめです。
1年留学で伸びるスキルには以下のようなものがありますね。
- ビジネスレベルの会話力
- ディスカッション能力
- アカデミックな文章力
- 専門分野の語彙力
- ネイティブらしい表現力
1年という期間があれば、最初の3ヶ月で基礎を固め、その後徐々にレベルアップしていくという段階的な学習が可能です。「英語で考える」という状態まで到達できる方も多いですよ。
留学期間による費用対効果の違い


留学にかかる費用は、期間だけでなく国や地域、プログラムによっても大きく異なります。実際の費用を見ながら、期間ごとの特徴を具体的に考えてみましょう。
地域 | 半年留学 | 1年留学 |
---|---|---|
欧米 | 200-300万円 | 350-500万円 |
アジア | 100-150万円 | 180-250万円 |
オセアニア | 150-200万円 | 250-350万円 |
語学学校 | 50-80万円 | 90-150万円 |
滞在費(月) | 7-15万円 | 7-15万 |
特徴 | 総額は抑えられる | 月単位で見ると1年の方がお得 |
留学にかかる費用は、期間だけでなく国や地域、プログラムによっても大きく異なります。半年と1年それぞれの特徴を見ていきましょう。
月単位で見ると、実は1年留学の方が費用を抑えられる場合が多いです。これは、長期滞在割引や、現地でのアルバイト収入が見込めるためです。
ただし、総額では半年留学の方が当然抑えられます。また、1年留学の場合は途中帰国のリスクも考慮に入れる必要があります。



ちなみに私はヨーロッパの大学に留学をしました。ヨーロッパは大学の学費がほとんどかからないため非常にリーズナブルでした
TOEICスコアの伸び幅の比較
留学の効果を数値で見るなら、TOEICスコアの変化が分かりやすい指標になります。実際の留学生データを基に、期間ごとの平均的な伸び幅を見てみましょう。
一般的なスコアの伸び幅としては、半年留学だと100-200点アップ、1年留学だと200-400点アップすると考えておくといいですよ。
ただし、これはあくまで平均的な数値。中には半年で300点以上伸ばす方もいれば、1年かけても思うように点数が伸びない方もいます。大切なのは、スコアだけでなく、実践的な英語力の向上を目指すことです。
【目的】から留学期間を決める!半年と1年のどちらが向いている?
目的・項目 | 半年間の留学 | 1年間の留学 |
---|---|---|
言語習得 | ★★★☆☆ | 基礎~中級レベルの習得★★★★★ | 中級~上級レベルの習得
費用 | ★★★★★ | 比較的少ない★★☆☆☆ | 約2倍の費用
文化理解 | ★★★☆☆ | 表面的な理解★★★★★ | 深い理解と経験
キャリア形成 | ★★★☆☆ | 短期の就業体験可能★★★★☆ | 長期インターンなど
キャリア断絶 | ★★★★☆ | 次の仕事の見つかりやすさ★★☆☆☆ | キャリアのブランク
学業・研究 | ★★★☆☆ | 基礎的な科目の履修★★★★★ | 専門科目や研究活動
半年留学と1年留学の、費用や英語力の違いは理解できたと思います。それではここからは「目的」という観点からどれくらいの期間が向いているかどうかを確認していきましょう。
ちなみに、当たり前ですが誰にでも同じ留学期間がベストとは限りません。あなたの状況や目標に合わせて、最適な期間を選びましょう。
半年留学が向いている人①基礎英語力がある人
TOEIC600点以上の方は、半年間でも十分な成果が期待できます。なぜなら、基礎的な文法や語彙力があれば、現地での学習がより効果的に働くからです。
- 英検2級以上の保持者
- 日常英会話にある程度自信がある
- 明確な学習目標がある
- 短期集中型の学習が得意
基礎力があれば、現地での学習時間を無駄なく使えます。特に、仕事を休職して留学する方には、この期間がちょうどいいかもしれません。
半年留学が向いている人②明確な目標がある人
「とりあえず留学」ではなく、具体的な目標を持っている方には半年間でも大きな成果が期待できます。
例えば、海外赴任の準備や、英語を使う仕事への転職を考えている方など。期間が限られているからこそ、集中して学習に取り組めます。
- 海外大学院受験対策
- TOEIC800点突破
- 英語でのプレゼン習得
- ビジネス英会話の上達
- 就職に必要な英語力
目標が明確だと、現地でのモチベーション維持もしやすくなります。「この半年で何を身につけるのか」をしっかり決めておくことが、成功への近道といえるでしょう。
1年留学が向いている人①ゼロからスタートする人
英語にあまり自信がない方は、1年間の留学をおすすめします。
なぜなら、最初の3-4ヶ月は環境への適応と基礎作りに費やされることが多いからです。焦らずじっくりと、自分のペースで学習を進められる環境が必要です。
1-3ヶ月目:基礎固めと環境適応
4-6ヶ月目:会話力の向上
7-9ヶ月目:応用力の習得
10-12ヶ月目:総合的な英語力の完成
段階的な学習により、しっかりとした英語の基礎を築くことができます。残念ながらきれいごとで物事はうまく進まず、「英語で考える」という状態に近づくには、やはり時間が必要です。
1年留学が向いている人②英語漬けの環境で成長したい人
英語力を飛躍的に伸ばしたい方には、1年間の留学をおすすめします。特に、将来的に英語を使った仕事を考えている方や、海外での生活を視野に入れている方には、この期間が有効です。
- 現地の友人関係をより深めていきたい
- 文化への理解を深めたい
- 季節の行事を体験したい
- 長期滞在ビザの取得も検討してみたい
- アルバイト経験を積んでみたい
1年間あれば、単なる語学留学を超えて、その国での生活者として成長できる機会も増えていきます。
留学前の英語力別で見る適切な留学期間


目的だけではなく、現在の英語力によっても、最適な留学期間は変わってきます。ご自身の状況に合わせて、効果的な期間を選びましょう。
TOEICスコア別の推奨留学期間
スコアによって、どの程度の期間が必要か、目安を示してみました。
TOEIC400点以下の方には、1年以上の留学期間を推奨しています。この段階では、最初の3ヶ月を基礎固めに充てることが重要です。特に文法学習からじっくりと始めることで、その後の応用的な学習もスムーズになります。焦らず着実に進めていくことがポイントですね。
語学学校では、まず基礎英語のクラスからスタートすることになります。この時期にしっかりと土台を作ることで、その後の学習がスムーズになりますよ。
中級者は半年でも十分な効果が期待できる
TOEIC600-800点レベルの方なら、半年間でも大きな成果を上げることが可能です。ただし、渡航前の準備がとても重要になってきます。以下のような事前準備を怠らないことが大切ですよ。
- オンライン英会話で会話力強化
- 洋画やドラマで耳を慣らす
- 目標とする検定試験の学習
- 留学先の文化理解
- 現地の友人作り
このレベルの方は、現地での学習をより実践的なものにできます。ディスカッションやプレゼンテーションにも積極的に参加してみましょう。
英語力を最大限伸ばすための留学生活4つのコツ
最後に、期間に関係なく、留学を成功させるためのポイントをご紹介します。これらを意識することで、より効果的な留学生活を送ることができます。
日本人コミュニティと適度な距離を保つ
よくある失敗が、日本人だけのグループで固まってしまうこと。でも、完全に距離を置く必要はありません。大切なのはバランス。
平日は現地の友人と過ごし、週末は日本人とも交流することで悩みは相談しあえる関係を保ちましょう。依存せず、でも情報交換を積極的に行う姿勢が大切です。



私は日本人0の環境に行ったらちょっとだけホームシックになってしまいました…
心細いときに支え合える仲間は必要です。ただし、英語を使う機会を最大限確保することを忘れずにしましょうね。
現地のイベントに積極的に参加するコツ
語学学校の授業だけでなく、様々な活動に参加することで、生きた英語に触れる機会が増えます。特に、興味のある分野のイベントなら、話題も広がりやすいものです。
- スポーツ観戦
- 料理教室
- 映画鑑賞会
- ボランティア活動
- 文化交流会
興味のあることから始めれば、言葉の壁を感じにくいものです。最初は聞き取れないことも多いかもしれませんが、回を重ねるごとに耳が慣れていきますよ。
語学学校とアルバイトを組み合わせた効果的な学習法
特に1年留学の場合、アルバイトができる国も多いです。これは単なる収入源としてだけでなく、英語力向上の絶好の機会となります。
実践的な英語を使う機会が増えるだけでなく、現地の友人もできやすくなります。ただし、学業とのバランスは必ず考えましょう。
オンライン学習ツールを活用した自主学習のコツ
授業外の時間も、効果的に使うことが大切です。最近は便利なオンラインツールが豊富にあり、これらを活用することで学習効果を高められます。
- YouTubeで発音チェック
- SNSで現地の友人とやり取り
- 英語学習アプリで単語強化
- オンライン英会話で復習
- ポッドキャストで耳を鍛える
特に、授業で習った表現を実践的に使う機会として、これらのツールを活用してみましょう。
アプリ | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
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【まとめ】あなたに合った留学期間を選ぼう
半年でも1年でも、どちらが「正解」というわけではありません。大切なのは、自分の目標と現状に合わせて適切な期間を選ぶこと。そして、選んだ期間で最大限の効果を得られるよう、しっかりと計画を立てることです。
留学は、英語力向上のためだけでなく、新しい視点や考え方を得られる貴重な機会です。この記事を参考に、充実した留学生活を送っていただければ幸いです。きっと素晴らしい経験があなたを待っているはずです。
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