DuolingoだけでTOEIC対策は十分？実際の効果と代替案を徹底解説

世の中には数多ものTOEIC向け教材があふれています。そして、教材だけではなく、最近では英語学習アプリも増えてきているので、はたして1つのツール（英語学習アプリ）だけでTOEICに対応できるのか、不安に感じますよね。

そこで今回は、１つのアプリに絞ってこんな悩みを解決できる記事を用意しました。

この記事では、みどりのふくろうのアイコンでおなじみ「Duolingo」について、果たしてこれだけでTOEICの対策をすることができるのか？！ということについて考えていきたいと思います。

結論から言うと、残念ながらDuolingoだけでTOEICの高得点を目指すのは結構難しい！です。TOEICには傾向と対策というものがあります。TOEICに特化した勉強方法をしたほうが点数がのびるのは、至極当たり前のことなのです。ただし、超初心者は、まずは英語学習を身につけるためのツールとしてDuolingoを活用することができるのではないでしょうか。

前半ではDuolingoの強みと弱点分析、後半では具体的な攻略プランについて主に紹介してきますので参考にしてみてくださいね！

DuolingoはTOEIC対策に向いていない理由

多くの方が「無料で人気のDuolingoアプリだけでTOEIC対策ができれば便利なのに」と考えています。でも結論から言うと、Duolingoだけでは効果的なTOEIC対策は難しいです。

無料で気軽に始められるDuolingoは英語学習の入門として優れていますが、TOEICという特殊な試験対策としては不十分な点が多いのです。その具体的な理由を見ていきましょう。

TOEICとDuolingoの内容の大きな違い

比較項目	Duolingo	TOEIC
学習内容の中心	日常会話、基本表現	ビジネス英語、試験形式に特化
よく扱うシーン	レストランでの注文、道案内、趣味の話	オフィスでの会話、ビジネスメール、会議や交渉
時間制限	ほとんどなし、自分のペースで学習	200問を2時間で解くタイムプレッシャー
読解内容	非現実的な内容も多い（奇妙な状況など）	現実的なビジネス文書、Eメール、社内通知など
難易度の進行	徐々に難しくなる緩やかな進行	最初から高度な内容が出題される

Duolingoは日常会話や基本的な表現を学ぶことに重点を置いていますが、TOEICはビジネス英語や特定の試験形式に特化しています。この根本的な違いが、Duolingoだけでは十分な対策ができない主な原因です。

TOEICでは「オフィスでの会話」「ビジネスメール」「会議や交渉の場面」など、ビジネスシーンに特化した内容が多く出題されます。一方、Duolingoでは「レストランでの注文」「道案内」「趣味の話」など日常的な会話表現が中心です。

また、TOEICは200問を2時間で解くタイムプレッシャーのある試験ですが、Duolingoには時間制限のあるトレーニングがほとんどありません。このペース感の違いも大きな壁となります。

DuolingoではTOEICで必要な文法・読解力が身につかない問題が多い

TOEICでは複雑な文法構造や長文読解が求められますが、Duolingoでは基本的な文法と短い文章の理解に留まることが多いです。特にPart 5、6、7の文法問題や長文読解には対応しきれません。

TOEICのPart 7では、最大で700語程度の長文を読み、複数の質問に答える必要があります。しかしDuolingoの問題は短い文章が中心で、複数の文書を比較したり、詳細な情報を探し出すトレーニングが不足しています。

また、TOEICでは「動名詞と不定詞の使い分け」「仮定法」「関係詞」など特定の文法項目が頻出しますが、Duolingoではこれらを体系的に学ぶ機会が限られています。

こうした文法項目を動画で学びたいのであれば、スタディサプリがおすすめです。動画講座（インプット）とTOEIC対策のアウトプットの両方を学ぶことができます。満点レベルのスコアを目指す場合には、アルクのSantaを使用するとより難易度の高い問題に挑戦できますよ。

Duolingoをどうしても使いたい？部分的に役立つTOEIC対策

Duolingoが完全なTOEIC対策ツールではないことがわかりましたが、全く意味がないわけではありません。TOEICスコアアップのための補助ツールとして、Duolingoが効果的に活用できる部分もあります。

特に英語初心者や久しぶりに英語を学び直す方には、Duolingoを活用した基礎固めが有効です。

とりあえず毎日継続させる！英語学習のモチベーションを維持する機能

Duolingoは基本的な英語力を楽しく継続的に向上させるのに役立ちます。特にいきなりTOEICの勉強をしようと思っても参考書が難しいなぁと感じてしまうことってありますよね。

TOEICスコア400点以下のビギナーレベルの方にとって、ゲーム感覚でDuolingoの発音確認機能や基本的な文章構造を学ぶこと、「英語の定着」以上にまずは毎日継続して学習するくせを付けていくことに役立ちます。毎日5分でも英語を勉強する習慣をつけることってとても大事なことです。

語彙力を効率的に強化する使い方

点数にもよりますがTOEICでは約8,000語レベルの語彙力が必要と言われています。その中で、Duolingoは基本的な単語から効率よく覚えるのに役立ちます。特に復習機能を活用することで、語彙の定着率を高められます。

また、Duolingoでは間違えた問題が自動的に復習リストに追加される効果的な学習方法を採用しています。これにより、苦手な単語を効率的に記憶することができます。

TOEIC対策におすすめの専門アプリと教材

Duolingoで基礎を固めつつ、本格的なTOEIC対策には専門のアプリや教材を併用するのがベストです。スコアアップを確実にするためのリソースを予算や目標に合わせて紹介します。

アプリから教材までさまざまな選択肢があるので、自分の学習スタイルや目標スコアに合わせて最適なツールを選びましょう。

TOEIC特化型アプリの機能と効果

TOEIC専用に設計されたアプリは、試験形式に沿った問題演習や弱点分析など、効率的なスコアアップに必要な機能が充実しています。特にAI技術を活用した学習最適化が特徴です。

「スタディサプリENGLISH TOEICL&R対策コース」は、実際のTOEIC形式の問題を豊富に収録し、詳細な解説動画も提供しています。パート別の対策や弱点分析機能により、効率的に学習できるのが魅力です。

「アルクのsanta」も、リスニングのディクテーション練習や文法問題など、TOEIC対策に特化した機能が充実しています。こちらは満点に近い点数を目指すハイレベルな人たち向けですが、本格的なトレーニングが可能です。

どちらも動画による文法やTOEIC傾向対策解説がついているので、これだけでも一見の価値ありです。

費用対効果の高いTOEIC学習リソース

予算を抑えながらも効果的にTOEIC対策をするなら、厳選された問題集を用いることも大切です。アプリだけではなく書籍も組み合わせれば無敵ですね。

こちらの記事もご覧ください▶TOEIC「でる1000」の使い方完全ガイドで初心者でも確実に点数が伸びる学習法

また、「BBC Learning English」のウェブサイトやアプリ（無料）は、本格的なビジネス英語や時事英語を学べるため、TOEICのリーディングセクション対策として役立ちます。

短期間でスコアを上げる効果的な教材選び

短期間で集中的にスコアアップを目指すなら、弱点を正確に分析し、それに特化した教材を選ぶことが重要です。特に時間効率を重視した学習法と教材選びがカギとなります。

「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」は、TOEICの頻出英単語と熟語を効率よく学べる人気教材です。特にPart 5、6の文法問題対策として効果的で、短期間での語彙力強化に役立ちます。

【まとめ】DuolingoだけでTOEIC対策はできるのか？効果的な学習プランを考えよう

今回の記事では、DuolingoのTOEIC対策としての限界と効果的な活用法について解説してきました。ここで重要なポイントをまとめておきましょう。

Duolingoを上手に活用するなら、まずは無料版で基礎英語力を養いながら、TOEIC専用の教材で試験対策を行うのがおすすめです。特に初心者は毎日10分のDuolingoと週末の公式問題集演習を組み合わせることで、無理なく着実にスキルアップできるでしょう。

英語力向上は一日では成し遂げられません。Duolingoの楽しさを取り入れて継続する習慣をつくりながら、目標スコアに応じた適切な教材を選んで、一歩ずつ前進していきましょう！