英語学習アプリを探していると必ず目にする「トーキングマラソン」と「スピークバディ」。
どちらも日本企業が開発したAI英会話アプリですが、実は学習方法や特徴がかなり異なります。そこで今回はAI英会話アプリを探しているあなたの「結局どっちがいいの?」という疑問にお答えしていきましょう。
- トーキングマラソンとスピークバディの基本的な違い
- あなたの英語レベルや目的に合ったアプリの選び方
- それぞれのアプリの料金と特典の比較
- 効果的な学習方法と継続のコツ
まずは結論から!それぞれのサービスを比較した図表を見てください。
瞬発力&フレーズの反復学習重視
- 6秒以内の即答トレーニング
- 520種の厳選フレーズ
- レベル分けなしの一律学習
- 月1回のオンライン英会話付き
4,378円/月(無料期間14日)
第二言語習得理論に基づく段階的学習
- 詳細なレベルチェック
- AIとの自然な会話練習
- 個別最適化された学習プラン
- 上級者向けコーチング有り
1,980円/月(無料期間7日)
と、いうわけでそれぞれの項目についてみていきましょう。
トーキングマラソン スピークバディ 機能比較とレベル設定の違い

AI英会話アプリが数多く登場する中で、この2つのアプリが注目を集めているのには理由があります。どちらも日本人の英語学習の特徴を熟知した企業が開発しているからです。

ちなみにスタートアップの聖地アメリカのサンフランシスコでは、生成AIを用いた語学・英語学習アプリの開発が過熱しています!!
【企業比較】アルクとスピークバディ スタートアップ両社の開発方針
「キクタン」シリーズでおなじみのアルクが開発したトーキングマラソンと、2013年創業のスタートアップ企業「スピークバディ」が開発したスピークバディ。2つの会社の開発アプローチには違いがあります。
- 瞬発力重視のアプローチ
- 6秒ルールによる即答トレーニング
- 520の厳選フレーズを徹底練習
- 反復練習による定着
- 第二言語習得理論に基づくアプローチ
- 自然な会話の中での学習
- レベルに応じた段階的な学習
- AIとの対話による実践的な練習
人間が母語以外の言語を習得する過程を研究した理論。赤ちゃんが母語を自然に習得するように、文法規則を意識せず実際のコミュニケーションを通じて言語を身につける方法を重視します。インプットからアウトプットまでの自然な流れを作ることで、より効果的な言語習得を目指します。
一言でいうと、トーキングマラソンは瞬発力&決まったフレーズを反復すること、スピークバディは単語のインプットから着実にステップアップしていく手法をとっています。
あわせて、企業の風土も異なっています。どちらがいい悪いではありませんが、スピークバディはとても勢いがある会社と言えますね。
企業 | 特徴 | 開発スタイル |
アルク | 教育系老舗企業 |
・長年の教材開発実績を活かした展開 ・多様な教育サービスとの連携 |
スピークバディ | テック系スタートアップ |
・積極的な資金調達による急成長 ・エンジニア主導の迅速な開発 |
スピークバディのレベルチェックとパーソナライズ機能の特徴


初めてスピークバディを起動すると、まず5から10分ほどの簡単なレベルチェックが始まります。
- アプリを起動してレベルチェックを選択
- 指示に従い、発話や質問に答える
- テスト終了後に結果が即時表示される
スピークバディの診断項目は全部で5つ。それぞれを10段階評価で評価されます。
・発音の正確さ ・語彙の豊富さ ・文法の理解度 ・会話の流暢さ ・リスニング力
この5つの観点から現在の英語力を診断し、国際基準のCEFR-Jに基づいてレベルを判定。その結果に応じて、あなたに最適な学習コンテンツが提案されるんです。
CEFR言語レベル
レベル | 説明 |
---|---|
C1以上 | ネイティブに近い流暢さでのコミュニケーションが可能 |
B2 |
複雑な話題について意見交換が可能
例:仕事のプレゼンや議論
|
B1 |
身近なトピックについて会話ができる
例:趣味や旅行の話
|
A2 |
簡単な日常会話が可能
例:買い物や食事の注文
|
A1 |
基本的な英語の表現ができる
例:簡単な自己紹介や挨拶
|
トーキングマラソンの一律学習システムと520フレーズ
トーキングマラソンにはそういった細かいレベル分けがありません。なぜって?このアプリは「6秒以内に英語を話す」という明確な目標に向かって、厳選された520のフレーズを徹底的に練習する方式だからなんです。
毎日の学習では新しいフレーズが少しずつ解放され、それを何度も繰り返し練習していきます。一見シンプルに見えるこの方式が、実は英会話力向上の近道になっているんです。
初心者から上級者まで それぞれの学習カリキュラムの違い
学習アプローチの違いは、英語レベルによる学習効果にも大きく影響します。
スピークバディは、あなたのレベルに合わせて課題の難易度を調整します。もちろん中上級者向けのコンテンツも豊富ですが、メインターゲットはA1とA2。なぜなら、日本人の多くは自分自身のレベルがこれくらいだと思っているからなんですね。


一方トーキングマラソンは、TOEIC500点程度の基礎英語力がある人がより効果を実感しやすい傾向に。なぜなら、6秒という制限時間内に英文を組み立てるには、ある程度の文法知識が必要だからです。



言いたいけれども言えない!!という痒い所に手が届くフレーズを覚えていくのがトーキングマラソンと考えるといいでしょう
トーキングマラソン スピークバディそれぞれの料金プラン比較


でも、いくら良いアプリでも、継続できなければ意味がありませんよね。料金設定と学習方法の違いを詳しく見ていきましょう。


月額料金とオンライン英会話特典の違い
サービス | トーキングマラソン | スピークバディ |
基本料金(月額) | 4,378円 | 1,980円 |
特典 | QQ English 25分レッスン×1回/月 (通常1,000円相当) |
なし (基本プラン) |
実質的な月額コスト | 3,378円 (レッスン特典価値を考慮) |
1,980円 |
上級者向けオプション | ー | コーチバディ (12週間の個別コーチング) |
主なターゲット層 | TOEIC500点以上 短期集中型学習向け |
初級者~上級者まで 段階的な学習向け |
料金面でも両者には特徴的な違いがあります。スピークバディは月額1,980円。トーキングマラソンは月額4,378円と、一見するとかなりの差があるように感じますよね。
でも、トーキングマラソンには、QQ Englishのオンライン英会話が月1回無料になる特典が付いています。通常25分のレッスンが1,000円程度することを考えると、実質的な差額は約1,400円。さらに、アプリで練習したフレーズを実際のネイティブ講師と試せるのは大きなメリットです。
一方、スピークバディは初級者向けのAIアプリとして知られていますが、実は上級者向けに有人コーチングサービス「コーチバディ」も提供しています。
無料トライアル期間の活用ポイント
有料プランに対して両アプリとも無料お試し期間を設けていますが、その期間が異なります。
スピークバディは7日間、トーキングマラソンは14日間です。
特にトーキングマラソンは2週間という比較的長めの無料期間。この間に6秒ルールに対応できる英語力があるかどうか(固まらずになんとか発話しようする姿勢を持てるか)、学習ペースは自分にあっているかを確認してみましょう。



文法や語彙の説明がないので、自分である程度理解していく必要があります
トーキングマラソン スピークバディを目的別に選びたい人へのアドバイスはこれだ
で、まぁいろいろ書いて比較をしてきたわけですが「結局どっちがいいの?」という質問に対する答えは、あなたの目的によって変わってきます。具体的な目的別に見ていきましょう。
- TOEIC500点以上の基礎力がある
- 短期間(2-3ヶ月)で会話力を伸ばしたい
- 海外旅行や短期の海外出張を控えている
- 瞬発的な英会話力を身につけたい
- オンライン英会話と併用したい
- 基礎からじっくり学びたい
- 自分のペースで進めたい
- 文法や発音をしっかり固めたい
- AIとの自然な会話を楽しみたい
- 長期的な英語力向上を目指したい
短期集中で会話力を伸ばしたい人向けの機能比較
海外旅行や留学を控えている方には、トーキングマラソンがおすすめ。なぜなら、すぐに使える定番フレーズを集中的に練習できるからです。
実際にカフェで注文する際や道を尋ねられた時など、考える時間はそれほどありません。6秒ルールで鍛えた瞬発力は、そんな場面で大いに役立ちます。



私もカナダワーホリ中にカフェで働いていて、従業員やお客様に習ったフレーズをどんどん使っていました!
じっくり基礎から学びたい人に適した学習スタイル
基礎からしっかり英語力を積み上げたい方には、スピークバディの段階的な学習スタイルがマッチします。
スピークバディなら、レベルチェックで現在の実力を把握し、あなたに合った教材から始められます。しかも、文法や発音のポイントがAIとの自然な会話の中で学べるので、教科書的な暗記にならずに済むんです。



インプットとアウトプット、そして復習のサイクルに従いじっくりと英語力を向上させられます
【英語レベル別】おすすめアプリの選び方
TOEIC500点未満の方は、まずスピークバディで基礎固めをすることをおすすめします。
- 文法の基礎が自然と身につく
- 発音指導が丁寧
- 難易度が自動調整される
一方、TOEIC500点以上の方なら、トーキングマラソンでスピーキング力を集中的に伸ばすのも効果的。基礎文法の理解があれば、6秒ルールのトレーニングで会話力が飛躍的に向上する可能性が高いです。
継続学習のためのモチベーション維持術
「三日坊主で終わりたくない」という思いは誰にでもありますよね。両アプリには、それぞれ異なるモチベーション維持の仕組みが組み込まれています。
- 毎日解放される新しいスキット
- 6秒チャレンジの達成感
- 前回の記録を超える楽しみ
- 月1回の対面レッスンで成果確認
- レベルアップの可視化
- AIキャラクターとの関係性構築
- 実力の変化がグラフで確認可能
- 個別最適化された学習プラン
【まとめ】あなたに合った日本製AI英会話アプリの選び方


ここまで、トーキングマラソンとスピークバディの違いを詳しく見てきましたが、結局どちらを選ぶべきなのか?その答えは、あなたの目的と現在の英語力によって変わってきます。
トーキングマラソン選択の決め手
✔️ TOEIC 500点以上
✔️ 短期集中型学習希望 ✔️ 瞬発力重視 ✔️ オンライン英会話併用 |
スピークバディ選択の決め手
✔️ じっくり基礎固め
✔️ マイペース学習 ✔️ 文法・発音重視 ✔️ AI会話でスキルアップ |
大切なのは、「これが正解」という固定観念にとらわれないこと。必要に応じて両方使ってみるのも一つの手です。まずは無料トライアル期間を活用して、自分に合ったアプリを見つけてください。
どちらのアプリも、日本人の英語学習における課題を熟知した企業が開発しています。だからこそ、私たち日本人の「わかるけど話せない」というジレンマを解消できる可能性を秘めています。比較をしてみると楽しいですよ。
最後に一言。英語学習に王道はありません。でも、自分に合ったツールを見つけることで、確実に上達への道は開けます。
一番いけないのは、1日だけトライしてやっぱりだめだとアプリ難民になってしまうこと。これだと決めたら、やり遂げることを大切にしてください。
AI英会話アプリ比較表 2025年版
アプリ名 | 料金(税込) | 無料体験 | 対象者 | 特徴・学習内容 |
---|---|---|---|---|
スタディサプリENGLISH
短時間学習可能
|
3,980円/月〜 | 7日間無料 | TOEIC®学習者・一般 | 総合的な英語力向上、TOEIC®対策 |
トーキングマラソン
実践的な会話トレーニング
|
4,378円/月 | 2週間無料 | 会話力向上志向 | 6秒間の瞬発力と繰り返し |
Gymglish
ユーモアな英会話
|
プランによる | あり | 中上級者 | AIパーソナライズ学習、ユーモア要素 |
ELSA Speak
発音に特化したAI機能
|
プランによる | 7日間無料 | 発音重視 | AI発音診断、詳細フィードバック |
スピークバディ
シンプルな操作性
|
1,980円/月〜 | 7日間無料 | 初中級者 | 会話練習、基礎英語学習 |
TORAbit
ビジネス特化型学習
|
1980円/月~ | 10日間無料 | ビジネスパーソン | ビジネス英語、実践的会話 |
ディアトーク
専属AIネイティブ講師がサポート
|
4,380円/月〜 | 7日間無料 | カジュアル会話 | AI会話練習、難易度を決められる |
Duolingo
楽しく続けられる
|
無料版あり | 無料版あり | 初級者 | ゲーミフィケーション、基礎学習 |








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