【保存版】英語が全くできない社会人が3ヶ月で話せるようになる超実践的勉強法

「英語がびっくりするくらい覚えられない」「中学英語からやり直したい」「今から始めても遅いんだろうな」。

そんな悩みを抱えている社会人の方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか？

そうした人たちに「気合で頑張ればなんとかなるよ！」といって解決しないことは重々承知しています。でも、これだけは伝えたいのです。社会人になってから英語を少しでもできるようになりたい、と考える場合には「どんな場面で使えるようになりたいのか」という目的意識が大切ということ。

場面	必要な英語
メーカー営業	会議の進め方、初対面の人との挨拶の仕方、価格交渉
駅員	出口・改札や券売機など特定の単語、遅延など理由の説明
ホテル	チェックイン時に用いるマニュアル英語
旅行先で使用	買い物をするときのマナー、駅の表記

メーカーの営業の人が、ホテルのチェックイン時に用いるマニュアル英語を学んだって意味ないですよね。にもかかわらず、日本の英語学習は場面を限定しないでひたすらつめこむ形式が多いです。

というわけでこの記事では、漠然と英語ができるようになりたい。でも本当に英語が苦手な方に向けて、仕事や家事の合間でも無理なく続けられる現実的な学習方法をお伝えします。毎日たった15分から始められる方法なので、「時間がない」という方もご安心ください。

英語が全くできない社会人がいきなり英語学習を始める前に考えたいこと

英語の需要が年々高まっているのは確かで、グローバル化の波は、もはや大企業だけの話ではありません。中小企業でも海外取引が増え、観光業界ではインバウンド対応が当たり前になってきています。

そんな中で「英語ができない」という不安を抱えている方も多いでしょう。ただ、その前に立ち止まって考えてみましょう。そもそも論なのですが、今の自分にとって、本当に「今すぐ」英語が必要なのでしょうか？

もしかしたら、他のスキルを先に身につけた方が、キャリアアップの近道かもしれません。焦って始めるより、自分のキャリアプランに合わせた最適な選択をすることが大切なんです。

「英語×専門スキル」の領域を目指してまずは自分の強みを極めよう

社会人の英語学習でよくある失敗は、いきなり英語だけに集中してしまうことです。実は、「英語ができない」には大きく2つのパターンがあります。

後者のケースでは、いくら英語を学んでも、本質的な課題は解決しません。

まずは自分の専門分野での知見を深め、日本語で論理的に考え、説明する力を磨くことが先決です。例えば、技術者なら最新技術のトレンドを追い、自分なりの見解を持つ。営業職なら商品知識を深め、的確な提案ができるようになる。そういった専門性を高めることが、実は英語力向上の近道になります。

英語×〇〇	使える場所
経理	海外企業のIR情報などを参考にして自社の経営に役立てる
営業	海外に自分たちの商材を売り込みに行く
IT	海外の知見を日本の技術に反映させたりグローバルなITサポートを行う
接客	インバウンド顧客に適切な接客を行う
教育資格	外国籍の子供に対する日本語指導などを行う、インターナショナルスクールで働く

IT人材になってから英語を学ぶという選択肢

私は以前「IT×英語」という業界で仕事をしていたのですが、「英語」というキーワードを出して求人を出すととたんに応募率が下がる現実を目の当たりにしていました。

なぜかわからないのですが、日本の英語教育をコツコツ頑張ってきた人は文型の女性（偏見も入っています）が多い傾向があるので、その人たちは「IT」への苦手意識があります。そして、ITに興味がある人は英語に苦手意識がある傾向が強い気がします。

だから、ITと英語の両方にアレルギーがない人って実はめちゃくちゃ重宝されるんです。英語力といってもぶっちゃけTOEIC600点くらいでも、頑張って話すやる気が買われていました。

「どっちもわからないよ」という人は、プログラミングスキルを先に身につけてから英語学習を始めるという選択肢を進めたいと思います。

なぜなら、IT業界では技術力が評価の基準となり、英語はその付加価値として機能するからです。実際、プログラミング言語自体が英語をベースとしているため、基本的な技術用語は自然と身についていきます。また、エンジニアとしての実務経験を積むことで、英語学習の具体的な目的も見えてきます。

英語以外の資格で年収アップを目指す方法

英語力をつけて年収をあげたい！という人もいるでしょう。ただ、職種や業界によっては、英語よりも他の資格を優先した方が、キャリアアップの近道となることもあります。

特に、資格が直接的な収入増につながる業界では、英語学習よりも資格取得を優先することで、より確実な成果が期待できます。また、資格勉強で培った学習習慣は、後の英語学習にも活かすことができますよ。

社労士や建築士などいわゆる「士」がつくものは、学習期間と費用対効果が明確です。多くの場合、数年の学習期間で資格を取得でき、その後の年収アップも予測しやすいという特徴があります。

一方で、英語学習は成果が見えにくく、個人の努力や環境に依存する部分が大きいので「やりたいけれどもしり込みする」という状況が発生してしまうわけですね。

自分に合った英語学習法を見つけるための簡単診断

とはいえ、現代のビジネスシーンでは、予想外のタイミングで英語が必要になることも増えているのも事実ですので、基礎的な英語力があるだけでも大きな違いが生まれます。

そして英語学習で最も重要なのは、自分に合った学習方法を見つけることです。

これまでの学校教育や独学で成果が出なかった方の多くは、自分の学習タイプに合わない方法で勉強を続けていた可能性が高いです。

実は、人には生まれつき得意な学習スタイルがあり、それに従って学習を進めることで、効率が大きく変わってきます。

映画や動画で英語を学ぶのが得意な人の勉強法

視覚的な情報から効率よく学べるタイプの方には、映像コンテンツを活用した学習方法が特に効果的です。映画やドラマを見ながら学ぶことで、文脈の中で自然に英語が身についていきます。また、字幕と音声を組み合わせることで、リーディングとリスニングを同時に強化できるという利点もあります。

• Netflix字幕切り替え機能の活用
• YouTube英語チャンネルの定期視聴
• TED Talksでのプレゼン研究
• ニュース動画での時事英語学習

このタイプの方は、テキストだけの学習よりも、映像と音声が組み合わさった教材の方が記憶に残りやすい特徴があります。

例えば、同じフレーズでも、ドラマのワンシーンの中で使われているのを見ることで、その使い方や適切な場面が自然と理解できるんです。視覚的な記憶と結びつけることで、長期的な定着も期待できます。

ただし、会話形式の視聴コンテンツでないと、実際の英会話には役に立ちにくいことがあるので注意しましょう。

音楽や会話で英語を学ぶのが得意な人の勉強法

音声情報に敏感で、聞いて覚えるのが得意なタイプの方には、音声中心の学習アプローチが効果的です。このタイプの方は、文法書を読むよりも、実際の会話や音楽を通じて学ぶ方が、はるかに効率よく上達できます。特に、リズムやメロディーと結びついた情報は、驚くほど記憶に残りやすいです。

• 英語の歌詞の音読とシャドーイング
• 洋楽プレイリストでの通勤時学習
• バイリンガルポッドキャストの活用
• 英語ラジオ番組のストリーミング

音声を中心とした学習では、発音やイントネーションも自然と身についていきます。例えば、お気に入りの洋楽を繰り返し聴くことで、ネイティブの発音パターンが無意識のうちに耳に馴染んでいくんです。もちろん、全ての歌詞や会話を完璧に理解する必要はありません。音の流れを楽しみながら、徐々に理解を深めていく方法が効果的です。

読書や文章で学ぶのが得意な人の勉強法

文字情報から効率的に学べるタイプの方には、読解中心の学習方法がぴったりです。このタイプの方は、文法規則や単語の意味を体系的に理解することで、確実に英語力を伸ばしていけます。特に、文章の構造を論理的に分析できる能力が高いため、精読による学習が効果的です。

文字ベースの学習では、語彙力と文法力を同時に強化できます。例えば、興味のある分野の英語記事を毎日読むことで、自然と専門用語や表現が身についていきます。また、正確な文章を書く力も養えるため、ビジネスでの実践にも直結するんです。

ゲームや体験で学ぶのが得意な人の勉強法

実際の体験を通じて学ぶことで、最も効率よく記憶に定着するタイプの方もいます。このタイプの方は、座学よりも実践的な活動を通じた学習が効果的です。特に、ゲーム要素のある学習ツールや、実際のコミュニケーション場面での学習が、モチベーション維持にも効果的です。

• 英語学習アプリのゲーミフィケーション機能
• 英語オンラインゲームでの国際交流
• 英語話者との料理教室参加
• 英語でのボードゲーム会
• 外国人観光客との交流イベント

体験型の学習では、その場の状況や感情と結びついた英語表現が自然と身についていきます。例えば、オンラインゲームで海外プレイヤーとチャットする中で、ゲーム用語や日常会話が自然と習得できるんです。失敗を恐れずに楽しみながら学べる環境が、この学習タイプには特に重要です。

ゲーム機能のある英会話アプリといえばDuolingo。広告はありますが無料で楽しむこともできますよ。

英語が全くできない社会人が直面する3つの壁とその解決策

ここまで、英語学習を短期間で効果的に行うためには「目的意識」と「学習方法」が大切だと伝えました。

でも英語学習を始めようとする社会人の多くが、いくつかの共通した壁に直面します。重要なのは、これらの問題に対して「完璧な解決」を目指すのではなく、「現実的な対応」を考えることです。

私が「目に見える効果が出るまで1か月は辛抱する」必要があると思うのは、語学学習とダイエットです。完璧を求めすぎることが、かえって挫折につながることも多いですよ。

仕事と家事で全く時間が取れない問題の解決法

時間の確保は、社会人の英語学習において最も深刻な課題ですよね。残業や家事、育児に追われる中で、まとまった学習時間を確保するのは至難の業。そんな現実を前提に、隙間時間を最大限活用する戦略を考えていきましょう。

とりあえず、「ながら」でだらだらスマホを触っている時間を英語学習に切り替えるだけでも全然違います。

結構やりがちなのが、朝活をするぞ！と気合をいれて1時間も2時間も早く起きることから始める人ですね。断言します。多分2日目で挫折しますよ？

英語学習でも家計管理でも大切なのは、「今」の現状から無駄な時間を可視化させる。そして、そこで行う行動を切り替えることです。大切のは、「完璧な学習時間」を求めるのではなく、「できる範囲の学習」を継続することです。

トーキングマラソンのような英語学習アプリは、最短5分くらいから勉強できるものもあるためとにかく無駄な時間をなくすことが大切です。

中学英語すら怪しい人のための再学習法

基礎英語力に不安がある方こそ、効率的な学習方法があります。特に、中学英語の理解が不完全な状態では、いきなり実践的な英会話に挑戦しても効果は限定的です。まずは、自分のペースで基礎を固めることから始めましょう。

基礎からの学び直しに効果的な方法は、「基礎」に立ち返るしかありません。

• 中学英語の重要ポイントを復習する（とりあえず不定詞と関係代名詞は覚えなくていいよ）
• よく使う動詞20個の活用練習
• 基本の5文型トレーニング

中学英語の再学習では、暗記に頼るのではなく、「なぜそうなるのか」を理解することが重要です。

とにかく英語には5つの文型があること。そして、出てきた単語の品詞を考えること。そして、覚えるべき単語はとりあえず中学レベルで問題ないこと。不定詞と関係代名詞という2大難関巨頭は無視すること。とりあえず焦らず、一つひとつ確実に理解を深めていくことで、応用力も自然と身についていきます。

よく、数学が粋な人が「英語は暗記科目」といってくるのですが、半分本当で半分嘘ですよ。確かに単語は覚えないと何も始まりません。でも、法則という答えは1つです。スタディサプリTOEICでは、動画によってカリスマ講師が文法解説をしてくれるので「そういうことだったのか」という発見につながります。

英語が全くできない人はシンプルだからこそ続く英語学習ツールを選ぼう

目的も目標もある。でも最近は英語学習ツールが豊富すぎて、結局何から手を付ければいいのかがわからない。多くの学習者は最終的にここで躓いてしまうんですよね。

あなたに限らず、日本人は多かれ少なかれ英語にコンプレックスを抱えていているのでサービスの数がめちゃくちゃ多く、かえって選びにくい状況です。

一番やってはいけないことは手あたり次第あらゆるたくさんのツールを使いこなそうとすること。これはかえって継続の妨げになることもあります。英語の効果を実感するのは1か月たってから。まずは最小限の必要なツールから始めて、徐々に自分に合ったものを見つけていくアプローチが効果的です。

まずはAIアプリで自分の実力を把握しよう

手を付けてほしいものの1つがAIで英語学習ができる英会話アプリです。AIアプリを選ぶ際のポイントは、シンプルな機能です。というか、初心者が検討するときにはこれ一択でいいです。

複雑な機能が多すぎるアプリは、かえって使いこなせずに挫折してしまう原因となります。まずは基本的な機能に絞ったアプリから始めることで、着実な進歩を実感できますよ。

シンプルで使いやすいアプリは、日本の会社が開発しているものがいいと思います。英会話って全世界の人が学ぶので海外発祥のアプリもたくさんあるんですよね。でも、なんとなくデザインやボタンの位置が日本人に馴染まないな、と思うことがあるのも事実です。

超初心者はスピークバディ、少しレベルの高い人はトーキングマラソンかディアトーク、文法を基礎からやりたい人はスタディサプリを選ぶといいと思います。

レベル診断で自分の現状を把握できたら、そこから少しずつステップアップしていくのが理想的です。完璧を求めすぎずに、毎日コツコツと積み重ねていける学習リズムを作ることが大切なんです。

実力が見えてきたらオンライン英会話にステップアップ

アプリで基礎固めができてきたら、次はオンライン英会話にチャレンジしてみましょう。ここで重要なのは、いきなり長時間のレッスンに飛び込まないことです。まずは短時間のトライアルから始めて、自分に合った教師と学習スタイルを見つけていきましょう。

ランカルやワンコイングリッシュなど、英会話学習だけではなくて国際交流ができる英会話スクールを選ぶと、AI英会話アプリとの違いを実感することができますよ。

英語を楽しく学ぶためのエンターテインメント活用法

日本語を学ぶ外国人の多くはアニメや漫画、ゲームから日本語に興味を持つケースです。

英語学習を継続するコツも同じです。もちろん仕事で使うなどの目的意識は大切ですが、何よりも英語圏の文化に関心があったり、「勉強」という意識から少し離れて、趣味や娯楽の一部として取り入れたりできる人は、結局のところ英語力の伸び率がとても高いです。

好きなことを通じて英語に触れることで、自然と語学力が身についていく─そんな学習サイクルを作り出すことができるんです。

基礎学習とエンターテインメントをバランスよく組み合わせることで、より効果的な学習が可能になります。

英語が全くできない社会人のための3ヶ月上達プラン

最後に、これまでの内容を実践的なプランとしてまとめていきましょう。3ヶ月という期間設定には理由があります。短すぎず、かといって長すぎないというこのバランスが、社会人の学習継続には最適です。

1ヶ月目：AIアプリで基礎力を着実に身につける

最初の1ヶ月は、基礎固めに徹することが重要です。できれば最初の一週間でより多くのサービスに無料登録をして、一通り使ってみます。そして、1週間たつころに「このアプリが自分の目的とレベルに見合っている」という見定めをしてください。

あとは全力でそのアプリに集中して、コツコツとタスクをこなしていきましょう。AIアプリはあなたの苦手な項目に沿っていろいろなトレーニングを提案してくれるので、復習を怠ることなく毎日アプリ学習を続けてください

2ヶ月目：オンライン英会話で自信をつける方法

2ヶ月目も、基本的にはアプリの学習を続けてください。新しいアプリに手を出そうかとか、今の勉強法でいいのだろうかとか悩む必要はなく、ただひたすら学習します。

ただ、1人だと孤独だなぁと感じたときには英会話の体験レッスンに足を運んでみるといいと思います。残念ながらめちゃくちゃハイスコアを取ることは難しいと思うのですが、それでもやってきたことをアウトプットできた喜びは得られるでしょう。

この時期に大切なのは、間違いを恐れない心構えを作ることです。完璧な英語を目指すのではなく、伝わる英語を目指していきましょう。

3ヶ月目：目的に沿った英語フレーズを徹底的に学習

最終月は、学んできた内容を実践的なスキルとして定着させる時期です。この時期のポイントは、あなたが使いたい場面に応じたフレーズに特化して学習を進めることです。

アプリの学習は継続しながらも、Youtubeや書籍等を用いてプラスαの表現を学び、状況に応じて適切な表現を選べるようになることを目指します。

• 即興での会話練習
• 場面別会話シミュレーション
• ビジネス表現の導入
• 電話英会話への挑戦
• スピーキングテストの受験

この時期には、学習の成果を客観的に測定することも重要です。例えば、英語スピーキングテストを受験したり、最初に録音した会話と比較したりすることで、自身の成長を実感できます。

もちろん書籍を使いながら勉強しても問題ありませんよ。

【まとめ】英語が全くできないと嘆く前に成功に向けた正しい努力をしよう

これまでの内容を実践することで、「英語が全くできない」という状態から、確実に上達への道を歩むことができます。重要なのは、自分に合った方法を見つけ、無理のない範囲で継続することです。

英語学習の成功のカギは、以下の3点に集約されます。

• 自分に合った学習スタイルの発見
• 現実的な目標設定と計画作り
• 継続可能な学習習慣の確立

英語学習は、決してゴールのある旅ではありません。焦らず、楽しみながら、一歩一歩前進していきましょう。